2023年10月29日日曜日

書籍紹介(スマホより読書)

著者は数学者で、海外生活も長く、外国語力も相当なものと思われるにも拘わらず、国語力(具体的には読書)こそが大局観を磨くための教養を身につけるものだと説いています。
そして、しばし歴史上の出来事を引き合いに出して、大局観のなさが政治的な判断を誤るという事例…つまりは読書の必要性を説いています。



本書は正しく、我が意を得たりと思わせる内容のオンパレードでした。
個人的に特に印象に残った部分は、

・一人の人間の生涯における実体験は限られているから、判断力や大局観の中枢ともいえる教養や情緒の獲得は、その大部分を読書に負うている。

・一人ひとりが、それぞれの育ちや経験や教養や情緒を映した、固有の公理をもっており、一般社会での公理に、万人の認める公理などはない。


少々哲学的で、難しい言葉も使っているものの、所々にユーモアも交えており、不思議と読みやすい内容でした。


スマホより読書 本屋を守れ
数学者・作家 藤原正彦著 
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