著者は元実業家であり、国会議員のガーシーこと東谷義和氏です。
携帯電話には数千件の女の子の連絡先が登録されているといい、多くの芸能人向けに調達することで人脈を広げ、さらに芸能人好きなレベルの高い女の子が集まりやすくなるという好循環のようです。
利害関係は単純明快なわけですが、アテンドした芸能人への連絡に返信がないなど不義理を働くと・・・
高校生に頃にはディスコでナンパした女の子を金持ちの社長にアテンドするなどで結構な額を稼いでいたようで、やっていることの良し悪しはともかくその行動力には驚かされます。
実業家時代の違法行為を堂々と書き綴るというメンタルはさすがに理解できませんけどね。
詐欺事件について警察からの不在着信に気づき、即座に犯罪人引渡条約がなくビザなしで入国できるドバイへ逃亡への手配をすすめます。慌ててPCR検査を受けパソコンが入った手提げバックだけで国際線に飛び乗るように日本を脱出し・・・という場面からスタートし安宿と日雇い労働で食いつなぎ、ご存知の通り暴露系のユーチューバーとしてデビューするいきさつへとつながります。
生い立ちから経歴まで書かれていますが、酒もタバコもやらず意外と潔癖な一面や学生時代のナンパに関しても緻密で戦略的な面がうかがえます。
大学を卒業して最初に勤めた自動車販売店でも営業マニュアルを無視して、入社3日目で3台売ってしまうなど相当なヤリ手で頭が切れるタイプであることは間違いありませんよね。
さらにはユーチューバーになってからも戦国時代や三国志の戦術を参考に、不義理を働いた芸能人を追い詰めていくというやり方も、敵に回したら恐いと思わせる能力の高さを感じます。
ただ決定的に残念なのは「ギャンブル依存症」であること。
稼いだお金や集めたお金をことごとくギャンブルに使ってしまいます。
これまで稼いだお金を普通に貯蓄や投資に回していれば今頃大金持ちだったはずなのに・・・
ガーシー(東谷義和)著 幻冬舎 224ページ
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